
ハーレーダビッドソンのフロントウインカーはハンドルのマスターシリンダーからぶら下がるように付けてある。この日本から見ると特異な配置は人によって好みが分かれるので煩わしいと思う人にはウインカーの移動がかかせない。特に日本製のバイクはボトムブリッジに装着するのが一般的。
特殊工具と呼ぶか微妙だが、作業には配線を弄るための先端が尖った何かが必須。配線に手間取ると結構時間もかかるのでディーラーに頼んでも良いかも。
使用しているパーツは57205-05ハーレーダビッドソン純正ターンシグナル・リロケーション・キットです。


各種キャップボルト(六角穴付ボルト)を外すためのヘックスレンチ(六角棒レンチ)とウインカーを外すためのスパナが必要。スパナの代わりにモンキーレンチでも可能だがお勧めはしない。

名称 | 3、5、6mmヘックスレンチ(ビットでも可) |
参考価格 | ホームセンターのセットで多分1000円くらい |
重要度 | ★★★★★★★★☆☆ |

名称 | 12、16mmスパナ |
参考価格 | ホームセンターのセットで多分2000円くらい |
重要度 | ★★★★★★★★☆☆ |
右画像の配線をコネクタから引っこ抜くための先端が尖った何かが必要不可欠。最悪切断という手も考えられるがギボシのカシメ作業が発生するため必要な端子や工具が増えて作業が面倒になるぞ。


名称 | 先端が尖った何か |
参考価格 | ピンキリすぎて不明 |
重要度 | ★★★★★★★★★★ |


メーター周りのカバーを外します。外側に見える左右2つのボルトを外すと表側のカバーは外れますが、裏のカバーはハンドルライザー付近のボルト2つで留められています。


続けてヘッドライトを留めるボルトを外します。


車体左側のサイドカバーを外します。中に黒と紫の配線があるのでそいつが左右のフロントウインカーコードです。コネクタを外して中から端子を引っこ抜きます。


端子の抜き方ですが、これは文章で説明するのが難しい。無理やり書くと端子のくぼみの部分がコネクタの出っ張りに引っかかって固定されているので、そのくぼみと出っ張りの部分に尖った何かを突っ込んで引っ張れば端子が外れます。ちょっと何言ってるか分かんないですね。取扱説明書の図でも見てください。


ハンドルの途中にあるタイラップを外します。こいつは通常のタイラップのように解除不可ではなく穴に嵌っているだけなので爪を片方づつ外せば外れます。間違っても切断はやめましょう。


後はウインカーの赤丸の各ナットを回せばウインカー本体が外れます。ウインカーを手で固定してミラーをグルグル回すのもありかも。これでウインカーが配線も含めて自由に移動できるようになりました。
最後にボトムブリッジへのステーの取り付けですが・・・これは説明するまでも無いですね。ボルト外してまた付けるだけです。
この作業はようやく終了ですね。



純正のターンシグナル・リロケーション・キットにはフロントに移設した後にミラーを留めるために使用するアコーンナットが付属する。
ハーレーダビッドソンのバイクは日本車と違いミラーの固定方法が穴を貫通させてナットで留める方法なのだが、私は個人的にこのナットの出っ張りが嫌いでなんで日本と同じあらかじめミラー用の穴を切ってくれないのかなーと。

