
一般人でも行う基本的メンテナンスだと思われるが、まずV-RODのオイル容量は4.7Lとバイクとしては凄まじい量。これだけでオイルの出費が高くつく。そしてオイルフィルターの位置が大変アクセスしにくい場所にあり作業が難航する。車体全体をリフトアップして作業するのを想定しているのかも。それでもスムーズに進めば早い人なら1時間もあれば完了するだろう。
なお、オイルフィルターを外すための特殊工具「オイルフィルターレンチ」が無いとフィルター交換が出来ないため良く頑張ったと褒めてやりたいところだが骨になる。
最近はオイルを買うと交換工賃無料や割引になったりとお得なサービスが増えているので自分で行うメリットは少ないかも。特に軍手をしても爪の間やしわにオイルが染み込んだりとドレスコードの厳しい職場の人は止めておいた方が無難。
以下に交換の際のオイルの詳細を記載する。
オイル容量 | 純正オイルフィルター型番 | オイル交換頻度 |
4.7L | 63793-01K | 初回点検時、8000kmまたは12ヶ月、車両の長期保管前後 |
HDタイプ | 粘性番号 | HD評価 | 最低温度 | 10度C(50度F)以下の 寒冷期の始動 |
HDマルチグレード | SAE 10W40 | HD360 | 4度C(40度F)より低温 | 最適 |
HDマルチグレード | SAE 20W50 | HD360 | 40度C(4度F)より高温 | 良好 |


車高の低さが仇となりジャッキアップしないと作業スペースがほとんど無くとにかく作業がしづらい。ソケットレンチやラチェットレンチも使えなくはないが、ハンドルがほとんど動かせないので管理人はT型ハンドルで遠距離から回している。

名称 | 17mmボックスケット |
参考価格 | ホームセンターで1000円くらい |
重要度 | ★★★★★★★☆☆☆ |

名称 | T型ハンドル |
参考価格 | ホームセンターで1500円くらい |
重要度 | ★★★★★★★☆☆☆ |

名称 | オイルフィルターレンチ |
参考価格 | バイクショップで1200円くらい |
重要度 | ★★★★★★★★★★ |

名称 | その他 |
参考価格 | ------ |
重要度 | ★★★★★★★★★★ |


エンジンを始動し数分間暖機運転。エンジン停止後5分ほど待つ。
左の赤丸のオイルフィラーキャップを外した後、右のオイルドレンプラグを外す。


左の写真は分かりにくいがドレンプラグをラジエター側からT型ハンドルで回している。ソケットレンチで回したいところだが地面との距離が近すぎてハンドルが回せない。あと当然だがドレンプラグを外す時は下に廃油受けを置いておこう(右写真)。


オイルフィルターを外す。これが多分一番やりにくい。先にオイルフィルターにオイルフィルターレンチをはめてからT型ハンドルを差し込む。オイルフィルターの位置はもう少しなんとかならんかったのか。
マニュアルにはロアラジエーター取り付けブラケットを緩めると云々と記載されているがそれでもアクセスは最悪。なお、新しいオイルフィルターを取り付ける際はガスケット部分にエンジンオイルを塗布して組み付けます。


オイルドレンプラグも元に戻したら新しくオイルを入れます。V-RODのオイル容量は4.7Lですが、いきなり満タンに入れるのは止めた方が無難。私の場合4.3Lくらいで様子を見ます。少ない場合は足せば良いですが、多すぎた場合またドレンプラグを外す羽目になるので大変なことになる。

オイルディップスティックでオイルの量が適正かを判断します。まずオイルを抜く時と同じ要領で暖機運転後、エンジンを停止してから5分ほど待つ。車両を平らな場所で直立させます(サイドスタンドは不可)。オイルフィラーキャップを外して一度スティックのオイルを拭いた後、改めてキャップを元に戻し再び外した時のオイルレベルを点検する。


左の写真の量はスティックのFULLマークに到達していないのでもうだめ。右の写真くらいで丁度FULLマーク。
この作業はようやく終了ですね。
手順3でオイルを入れすぎた場合の対処。
バッテリーフィラースポイトを使います。
ドレンボルトを外さなくてもこれでオイルがある程度は抜ける。オイル注ぎ口から直接オイルを吸い取ります。
持っているとオイル交換の時少し気が楽になる。



