
ここでは純正カスタムパーツであるマフラーエンドキャップの取り付けを解説します。
やたら難易度の評価が高いですが、正しい道具を揃えることができれば多分それほどでもないかも。
ドリルで穴を開ける作業が必要なため電動工具が使えない、使いにくい環境だとこの時点で詰む。それが問題なくてもその先のリベット打ちが大問題。場所の都合上ブラインドリベットを使うことになるが、その場所に問題が大有りで使うリベッターによっては打ち込むのが不可能になる。
商品にはエンドキャップ2個とブラインドリベット7本、画像にはないが他にセンターポンチと仮留め用のシールが6枚付属する。正直この2つは無くても普通に作業はできる。


名称 | マフラーエンドキャップキット |
品番 | 65000-04 |
定価 | 16,500円 |


電動ドリルは安物でも特に問題はなさそう。注意するのはリベッターの方で、画像のハンドリベッターはダメなリベッターである。簡単に説明すると片手用なので大きな力がかけられずリベットをかしめることができない。そしてリベッター先端の一番細い部分のリーチが足りず、エンドキャップの打ち込み部分に届かない。特に使用するリベットはステンレス製で恐ろしく固いのでそもそも手動のリベッターではなく電動やエアリベッターが望ましい。

名称 | ハンドリベッター |
参考価格 | ホームセンターで2000円くらい |
重要度 | ★★★★★★★★★★ |

名称 | 電動ドリル |
参考価格 | ホームセンターで4000円くらい |
重要度 | ★★★★★★★★★★ |
リベッターは上記の2点をクリアすれば作業はスムーズに進めると思われる。管理人はこの2点の問題のため、かしめるためにクランプを用意したりスペーサーを別途製作したり、1度目はかしめに失敗してエンドキャップを買い直すという最悪の事態になった。
失敗談は一番最後の作業余談にてまとめております。


上下のマフラーエンドにセンターポンチであたりをつけた後、ドリルで穴開け。穴の大きさは取説だと1/16インチ。役1.6mmくらい。

エンドキャップにリベットを仮富めしてリベッターでバキンバキンかしめていきます。

なお、エンドキャップは上下で微妙に大きさが違います。裏側にそれぞれU(upper)、L(low)と刻印され上下を判別できます。
この作業は早くも終了ですね。



なんか上の作業ではあっさり終わっていますが、実際の作業は酷い状況だった。この作業では電動ドリルが必須ですが、管理人は持っていないので今回は金属加工場に勤める友人に手伝ってもらいました。
リベットがとにかく固い、固すぎる。「なんでリベットがこんなに防御力をもっているんだ」と絶望になる。
使用するブラインドリベットを見ていただこう。画像手の平、左のブラインドリベットがよくある一般的なもの。右のやつが付属しているブラインドリベット。リベット部分がかなり長い。そしてステンレス製である。

これを見たとき「果たして自分の力でつぶせるのか?」と思っていましたが案の定無理。途中まではできますが最後のシャフトをへし折る一歩手前あたりで固すぎてハンドリベッターを握りこめなくなった。
友人に代わってもらったがやっぱ無理となったのでC型クランプで無理やりリベッターを握り込むことでなんとかかしめることに成功。
リベッターの先端がエンドキャップの底まで届かない。図に表すと左画像のような状態。エンドキャップ側のリベットを打ち込む部分が奥まった箇所にあり、リベッターがきちんと底に接触せず隙間ができる状況でかしめをする羽目になる。

非常に不安定な状態ではあるがなんとか5本が完了しラスト1本で見事に失敗。右画像のようにアワレにもシャフトが途中で折れてしまいかしめ失敗。これでも使えなくはないのですが、ドレスアップパーツでこの結果はもうだめ。大変残念ですがエンドキャップ買い直しが決定して悲しみが鬼なる;;
そして3ヵ月後、ドリルで既存の失敗したリベットを破壊し再度かしめ作業に入る。前回の反省を生かしてリベッターの先端にスペーサーをかましてちゃんと底に接触するようにした。

結果は大成功だったが、このスペーサーはエンドキャップのサイズに合わせて友人にわざわざ加工してもらった。感謝。この地味に困難だった作業をディーラーや他のオーナーがどうクリアしたのか興味深いところである。少なくとも市販のリベッターを見る限りエンドキャップの底まで届くとは思えない。あとブラインドリベット固すぎ。片手タイプのハンドリベッターでは一般人の力ではほぼ無理なのは確定的に明らか。
