画像・ブレーキキャリパーオーバーホール
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タイトル・フロントフォークオーバーホール

作業難易度・フロントフォークオーバーホール

サブタイトル・管理人的解説

んんんんんんんんんんwwwwwwwこれはwwwww許しませんぞおおおおおwwwwwwwwww
この作業を思い出すたびに変なテンションになる。それくらいとある作業で絶望した。作業にかかる時間、揃えなければならない特殊工具等の面から考えてディーラーに頼んだ方が良い。しかし工賃もかなり高額になるので(2本18000円だったかな)、自信のある人は挑んでみるのも良いだろう。分解はともかく組み立てにとんでもない馬鹿力が必要になるため腕力に自信のない人は止めておくべきそうするべき。

この作業にはなんといいますかスプリングの超パワーと自分の力の無さに悲しみと憎しみが入り混じり複雑なその模様はまるで万華鏡のおおおおおおおおおwwwwwwwwこれはwwwwwカレイドスコープですぞwwwwwwwww

なお、サービスマニュアルの作業手順は無視しています。というかこの作業はダメだ。

以下にフロントフォークに使用するオイルの詳細を記載します。3本くらい用意した方がいいかも。

品名 タイプEフォークオイル
純正フルード型番 HD-99884-80
内容量 474ml
定価 1,750円
画像・タイプEフォークオイル

新品と交換するパーツを揃えます。マニュアルに記載されている最低限のパーツはオイルシールとフォークチューブキャップのOリング。他のパーツはいらなかった気がする。なんで買ったんだっけ・・・。

品名 部品番号
オイルシール 46514-01
Oリング 46508-01
画像・オイルシール、Oリング

タイトル・揃える道具

ここではフロントフォークの分解に使用する道具のみを掲載する。フロントホイールの取り外しに関してはフロントホイール交換のページをご覧ください。
ボックスソケットはフォークチューブキャップ取り外し用。ヘックスレンチ(六角棒レンチ)はトリプルクランプやフロントフェンダー等、各種ボルト用。

画像・ヘックスレンチ(六角棒レンチ)
名称 5、6、8mmヘックスレンチ
参考価格 ホームセンターのセットで1000円くらい
重要度 ★★★★★★★★★☆☆
画像・ボックスソケット
名称 35mmボックスソケット
参考価格 1800円くらい
重要度 ★★★★★★★★★★

「丈夫な細い何かしら」は手順5のスライダーカバーを外すためのノッチに当ててとなりのハンマーで叩くために使用。叩けるならハンマーじゃなくても可。

画像・丈夫な細い何かしら
名称 丈夫な細い何かしら
参考価格 ピンキリすぎて不明
重要度 ★★★★★★★★★☆
画像・ハンマー
名称 ハンマー
参考価格 ホームセンターで1000円くらい
重要度 ★★★★★☆☆☆☆☆

バイスは取り外したフロントフォークを固定するために使用。無いと地味に困る。サービスマニュアルではフロントフォーク専用の大型のバイス(クランプ)を使っている。管理人が使用している卓上バイスは貧弱すぎるが無いよりはマシ。
「先端が細い何かしら」は手順6のダストシールドを外すために使用。

画像・バイス
名称 バイス
参考価格 ホームセンターで3000円くらい
重要度 ★★★★★★★★★☆
画像・ビクトリノックスミニチャンプ
名称 先端が細い何かしら
参考価格 ピンキリすぎて不明
重要度 ★★★★★★★★★☆

ヘックスビットはフォーク内部にあるボルト(シートパイプスクリュー)を外すために使用。短いと届かないので作業が頓挫する。

画像・リーチのある6mmヘックスビット
画像・リーチのある6mmヘックスビット使用
名称 リーチのある6mmヘックスビット
参考価格 ホームセンターで600円くらい
重要度 ★★★★★★★★★★

フォークシールドライバー(フロントフォークオイルシールプレッシャー)はその名の通りフロントフォークのオイルシールを組み付けるための特殊工具。個人であれば滅多に使わないのに高いのが厳しい。ちなみにV-RODのフォーク径は49mm。
ジャッキはフロントホイールを外さないといけないのでいわずもがな。

画像・フォークシールドライバー
名称 フォークシールドライバー
参考価格 8000円くらい
重要度 ★★★★★★★★★★
画像・ジャッキ
名称 ジャッキ
参考価格 ホームセンターで3000円くらい
重要度 ★★★★★★★★★★

タイトル・作業手順

●フロントフォーク構成パーツ一覧。

画像・フロントフォーク構成パーツ一覧

●以下、サービスマニュアルでのパーツ表記
(1)フォークチューブキャップ (2)フォークチューブ (3)スプリングカラー (4)リバウンドスプリング (5)スライダー (6)シートパイプスクリュー (7)ワッシャー (8)スプリング (9)シートパイプ (10)ストップオイルロックピース (11)ブッシュガイド (12)シールスペーサー (13)オイルシール (14)ストッパーリング (15)ダストシールド (16)スライダーカバー

サブタイトル・手順1

ジャッキアップしてフロントホイールを外します。
詳しくはフロントホイール交換のページをご覧ください。

画像・フロントホイール取り外し

サブタイトル・手順2

フォーク内部にあるボルト(シートパイプスクリュー)を取り外します。スプリングが入って圧力がかかっている今の状態であればボルトが空回りしません。ボルトを外すと当然ですがオイルが出てきますので下にオイル受け必須。

画像・シートパイプスクリュー

画像・シートパイプスクリュー2

サブタイトル・手順3

オイルが全て抜けたらフォークチューブキャップを外します。ぶっちゃけここで外さなくてもいいのですが、トリプルクランプに固定されているこの時点で外した方が個人的に楽な気がします。
キャップを外したら赤丸のクランプの2つのボルトを緩めてフォークを取り外します。

画像・フォークチューブキャップ

画像・トリプルクランプ

※キャップを外す時しっかり押さえていないと外れた瞬間スプリングの力でキャップが吹っ飛んでいきます。この力は半端ではなく(後述)、顔面に当たれば大怪我確実、吹っ飛んで落下した場所に人がいたら大変な事に なるのでとにかく要注意。このスプリングまじ超パワー。

サブタイトル・手順4

フロントフォークの分解に入ります。ここから管理人は室内で作業しています。外でできるならそれに越した事はないのですが外じゃやりずらいので部屋でやることにしました。
この時点でフォーク内部から左画像のパーツが取り出せます。その後作業しやすいようにフォークをバイスで固定します。

画像・シートパイプ他

画像・クランプで固定

サブタイトル・手順5

まずスライダーカバーを外します。左画像の赤丸の溝に丈夫な細い何かしらを当ててハンマーで叩きます。

画像・スライダーカバー取り外し

画像・スライダーカバー取り外し2

サブタイトル・手順6

ダストシールドとストッパーリングを外します。画像左のダストシールドは先端が細い何かで隙間からこじ開けます。一応再利用できるパーツなので傷つけないように。
画像右のストッパーリングは特に注意するようなことはありません。

画像・ダストシールド取り外し

画像・ストッパーリング取り外し

サブタイトル・手順7

左画像のオイルシールを外します。このオイルシールは組み付け時に新品と交換します。
ここでようやくフォークチューブを抜きます。これで分解は終了。

画像・オイルシール取り外し

画像・フォークチューブを抜きます

サブタイトル・手順8

分解の逆をやればいいだけなのですが、注意するとすればフォークチューブに各パーツを取り付ける際、オイルシールの向きは「面取りしたリップは必ずオイルの方を向く」とあります(画像右)。なおオイルシールは新品と交換です。

画像・シートパイプ

画像・オイルシールの向きに注意

サブタイトル・手順9

フォークチューブに必要なパーツを取り付けたらスライダーにはめてフォークシールドライバー(オイルシールプレッシャー)でオイルシールをガンガン叩いてはめ込みます。
ちなみに管理人が持っていたフォークシールドライバーは46mmまでしか対応していないため49mmのV-RODのフォークには使用できないと思ったら無理やり使えた。

画像・フォークシールドライバー(オイルシールプレッシャー)使用

画像・ダストシールド組み込み

オイルシールの打ち込みが終わったらストッパーリング、ダストシールド(なんか新しいものが最初に付いてたのと形状が違う・画像右)、スライダーカバーを取り付けます。

サブタイトル・手順10

フォークの底のボルト(シートパイプスクリュー)を取り付けるためにスプリングを入れてフォークチューブキャップをはめます。このスプリングが無茶苦茶強いため手で押し込むには相当の腕力が必要なので、地面にキャップ側を押し付けて回すと結構楽にいけます。ただし、本当の戦いはこれからだ。

画像・地面にキャップ側を押し付けて回す

画像・シートパイプスクリュー取り付け

サブタイトル・手順11

フォークにオイルを入れます。この作業は本来専用の器具にフォークを垂直に固定してフロントフォークオイルレベルゲージというまたまた専用の工具でオイルの量を決めるのですが、そんなの持っていないので管理人の入れているオイル量はかなりいい加減です。

画像・フォークオイル注入1

画像・フォークオイル注入2

一応サービスマニュアルには「スライダーチューブを圧縮した状態でフォークチューブの頂部から91mmに合わせる」とあります。
これ「オイルを800ml入れる」とか表記してくれれば楽なのに何故こんな回りくどい計測方法なのだろう。
で、結局どのくらい入れたんだよって話ですが・・・すいません、忘れました(リアル話)確か一本以上使った気がする。

サブタイトル・手順12

なんか怪しくなってきましたがいよいよ最後の大詰め。オイルも入れて後はフォークチューブキャップを取り付けるだけです。この時キャップのOリングは新品と交換するようサービスマニュアルには記載されていますが、特に損傷も見られないのでそのまま再使用しています(画像左)。心配な人は交換するべきそうするべき。

画像・フォークチューブキャップ

画像・フォークチューブキャップ取り付け

最後の難関フォークチューブキャップ取り付け。
何故難関なのかというと手順10でちょこっと触れましたがとにかく・・・

スプリングの力のパワーが半端じゃない

な、なんだこのパワーは・・・やられるのか!?て感じ。
手順10ではフォークを逆さまにして床に押し付けるという方法で無理やり取り付けましたが、オイルを入れた状態では勿論使えない。
管理人の場合どうやっても腕の力だけでは取り付けが不可能だったため、段差のある場所に移動してT型レンチの上に倒れこむように押さえつけてなんとかはめ込みました。
困るのはこのような不安定な状態ではキャップが斜めに入っちゃったりしてやり直しになったり、力を緩めたとたんキャップが吹っ飛んでクロームスイッチカバーに直撃して傷が付いて想像を絶する悲しみに襲われた。
これを素手でねじ込める人は凄い。単に管理人が貧弱なだけじゃないかといわれるとあまり反論できない・・・。他に試した人が出てこないと分からないな。

この作業はとうとう終了ですね。

タイトル・作業余談

サブタイトル・フロントフォークスライダークロームメッキ化

そもそもこんな面倒な作業をしないといけないのはフロントフォークスライダーをクロームメッキのものと交換するため。 この美しさのためならなんだってやるぜ~・・・もう二度とやりたくない(疲労)
ちなみに純正のスライダーに付いている反射板は再利用しようとしたら外すとき折れてオシャカになった。

画像・フロントフォークメッキ比較

画像・フロントフォークスライダークロームメッキ後

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