
決して難しい作業ではないが大変面倒で結構時間もかかるので個人でやるのはあまりお勧めできない。クーラント交換(冷却水交換)自体そんな頻繁に行う作業でもないのでディーラーに任せて問題ないだろう。個人的に気になるのは交換頻度。オーナーズマニュアルには72ヶ月または48000kmとあるがちょいと長すぎなのではないだろうか?いや、長持ちするなら嬉しいんですけど。
クーラント容量 | 適応気温 | クーラント交換頻度 |
2.4L | 純正クーラントは-36度まで | 72ヶ月または48000km毎に交換 |
以下に純正クーラントの詳細を記載します。V-RODのクーラント容量は2.4Lですが何故か3.8Lも入っている。減った時の継ぎ足し分ということだろうか。真水を足す場合は基本的に緊急時のみ。
品名 | エクステンションライフ・ アンチフリーズ&クーラント |
型番 | 99822-02 |
内容量 | 3.8L |
定価 | 3810円 |



ラジエーターサイドカバーのボルト、ドレンプラグ等を外すためのヘックスレンチ(六角棒レンチ)とエアボックスカバーのクリップを外すための先端が細い何かが必要。工具はこのくらいで事足りるはず。もしかするとモンキーレンチがあった方がいいかも・・・。

名称 | 4、5mmヘックスレンチ |
参考価格 | ホームセンターのセットで1000円くらい |
重要度 | ★★★★★★★★☆☆ |

名称 | 先端が細くて平べったい何か |
参考価格 | ピンキリすぎて不明 |
重要度 | ★★★★★★★★☆☆ |

名称 | 漏斗(じょうご) |
参考価格 | ホームセンターで300円くらい |
重要度 | ★★★★★★☆☆☆☆ |

名称 | 廃油処理箱 |
参考価格 | カー用品店とかで400円くらい |
重要度 | ★★★★★★★★★★ |


右フロントサイドカバーを外してマキシヒューズを取り外す。いきなり関係ないような気がしますがとにかく外します。


シートを開いてベイルヘッドファスナーを1/4回転させてエアボックスカバー(ダミータンクカバー)を取り外す。詳しくはこちらをどうぞ。
オーバーフローボトル(クーラントタンク)のプレッシャーキャップを取り外す。当たり前ですがエンジンを停めて十分冷えた状態でやります。バイクは水平にせずサイドスタンドを出した状態でOK。


エアクリーナーカバーを取り外す。
外し方の手順はこちらをどうぞ。この時点ではまだ取り外さなくていいような気がしますが何故かサービスマニュアルでは先にこいつを取り外すことになっている。

画像左の赤丸のボルトを外して左側ラジエータートリムカバーを外します。するとラジエータードレンプラグが見えます(画像右の赤丸)。


ドレンプラグを緩めて古いクーラントを抜きます。この時ドレンプラグは外しません。このドレンプラグには溝が刻まれており、ある程度緩めると溝からクーラントが排出されます。


ただしこの溝が曲者で、回している最中に少しだけ溝が外に出るとそこから勢いよくクーラントが飛び出すためあたりに飛散しまくる。溝が地面を向いていればいいがプラグは回転させて外すため溝が上を向くと噴水状態になる。どうしてこんなプラグにしたんだ。ちなみにこのプラグにはまだ問題がある(後述)。
フロントシリンダークーラントドレンプラグを外します。プラグを外せば当然クーラントが出てきますがここは大変狭く容器がまともに入らないため車体にクーラントがかかるのを防ぐことを私は諦めました。整備性悪すぐる;;


クーラント排出が完了したらラジエータードレンプラグとフロントシリンダークーラントドレンプラグを締めます。
ここで手順3で取り外したエアクリーナーカバーのところに戻ります。画像赤丸のゴムのキャップを外すと中にエア抜きプラグがあるので緩めます。


フィラーネックを通して新しいクーラントを入れます。この入り口はアホみたいに入れにくく、そのままだとこぼれまくるので漏斗を使用することをお勧めします。何故入り口を上に向けなかったのか。


エア抜きプラグとプレッシャーキャップを締めて手順1で取り外したマキシヒューズを取り付け、エンジンを回転させた後、クーラントの温度が低い状態でオーバーフローボトル内のクーラントレベルを点検する。
COLD FULLラインより低い場合ラインに達するまでクーラントを補充する。
そのままエンジンをしばらく動かしてラインを下回らないようならこの作業はようやく終了ですね。



揃える道具の項目でモンキーレンチがあった方がいいかもと書きましたが、理由がこいつ。ラジエータードレンプラグがとんでもなく固い。最初は錆びて固着しているのかと思ったがこのプラグはプラスチック(樹脂?)製なので錆びるなんてことはない。ねじ山のオスメスが噛み合ってないのではとも思ったがそうでもないらしい。


単純に物凄く固い。このため私は素手ではできず、モンキーレンチを使用してプラグを回した。私のV-RODだけなのか他のもそうなのかは不明。
