
地味な作業だが自分でやるとなると意外に揃える道具が多くて大変。道具を揃えると簡単。
サービスマニュアルを見るとベルトテンションゲージ(部品番号HD-35381)とい特殊工具が登場するが、これはベルトのたわみ量を計る工具なので調整するだけならぶっちゃけ無くてもできる。
ベルトガードにはベルトチェックウインドウと呼ばれるたわみ量を計れる覗き窓がある。このページではこれを使ってたわみ量を計っている。しかしこれには色々と問題があるので詳細は後述します。
ちなみにたわみ量は全モデルで8mm。


特殊工具ではないがあまり馴染みのない巨大なサイズのソケットが必要。その大きさ36mm。
恐らく単品での購入になるのでソケットひとつの購入なのに多分1000円を超える羽目になる。私の使用しているものはko-ken(コーケン)のソケットだが、こいつは定価2299円と結構凄まじい。買値は1234円だった。
重要度が★一つ埋まっていないのは、ソケット以外でもサイズが合えばスパナとかでもなんとかなっちゃうから。ただしお勧めはできない。


名称 | 36mmソケット |
参考価格 | 1000円くらい |
重要度 | ★★★★★★★★★☆ |


マフラー側にあるリアアクスルナットを緩める。
一見マフラーが邪魔で取り外さないと回せないように見えるが、実はマフラーを付けたままでも出来る。
ただし右写真のようにスリムで高さの低いスピンナハンドル(ブレーカーバー)との組み合わせに限る。使用しているのはソケットと同じko-kenの4768N-380だ。

ついでにこのナットには左写真矢印の脱落防止のスナップリング(Eリング)が留めてあるが、緩めるだけなら外さなくても問題はない。
次は反対側のアクスルアジャスターエキセントリックというやたら長い名前のナットを回してベルトの張りを調整します。
ナットの大きさは同じ36mm。ベルトの張りは時計回りに回すときつく、反時計回りだと緩みます。

調整が完了したらベルトのたわみ量を計るのですが、解説にあった専用工具を持っていないので写真のベルトガードのベルトチェックウインドウを使います。
こいつでベルトのたわみ量が8mmになるように再調整します。メモリは2mm間隔になっています。
この調整は早くも終了ですね。
※サービスマニュアルには「ベルトテンションゲージを使用せずにテンションを設定すると、通常ベルトが緩くなる」とあるので6mmくらいでも良いのかも。

最後にリアアクスルナットは190~203Nm(140~150 ft-lbs)のトルクで値で締め付ける、とサービスマニュアルにはあるのですが、トルクレンチなど持っとらん!


純正カスタムパーツでベルトガードのクロームメッキ版があるのだが、これにはベルトチェックウインドウが無い。つまるところたわみ量を計ることができない。
こうなってしまうとベルトテンションゲージを購入せざるを得ない状況になる。
しかし私は現在も購入していない。ではどうやって計っているのか?
か、感でなんとか…。

