
一見ボルト外せば終了と思えるが意外に戸惑うところがある。左のクラッチレバー側はそれほどでもないが右のブレーキレバー側はスロットルケーブルの取り付け作業が入るので慣れていないと時間がかかる。
またスイッチ関連の細かいパーツの配置なども結構ややこしいので「これどうやって組み付けるんだっけ?」という事態になると地味に困る。またサービスマニュアルを見ると気になる注意点が多くあり、簡単そうに見えて難しいのでディーラーに頼むのも良いだろう。


トルクスなんとかが必要。レンチでもビットでも可能だが管理人はビットを使用しています。ハウジングを外すと中のスイッチ類の金具を留めている異なるサイズのトルクスが出てくるので2つのサイズが必要になる。 また右のブレーキレバー側はブレーキハンドルレバーの取り外しが必要なのでCリングプライヤーも必要。無い場合根性でラジオペンチが使えなくもない。

名称 | T15、25トルクスビット |
参考価格 | セットで3000円くらい |
重要度 | ★★★★★★★☆☆☆ |

名称 | Cリングプライヤー |
参考価格 | 1000円くらい |
重要度 | ★★★★★★★★☆☆ |


まずは簡単なクラッチ側の方から外します。赤丸のボルト2本を外せばケースは外れます。

中には右写真の赤丸のようにスイッチ類を固定する金具の小さいトルクスボルトが出てきます。配線が一部タイラップで留められたりしていますが切っても問題ないでしょう。
スイッチキャップの交換などをしないのなら左側はこれで終了です。

クラッチ側と同じで2箇所のボルトを外せば上のカバーは外れるのですが、下のカバーがブレーキハンドルレバーと干渉しているらしく(左写真)、ブレーキハンドルレバーを外さないと完全に外せません。


ブレーキハンドルレバーを外す前に先にスロットルケーブルを外します。
左写真のスロットルケーブルアジャスターを緩めて最短になるようにします。アジャスターはゴムのカバーで覆われているのでめくると出てきます。この作業をやらなくてもケーブルは外せますがケーブルがキツキツで取り付けが困難なので緩めておきましょう。


スロットルケーブルを外したら左赤丸のピンを抜いてブレーキハンドルレバーとケースを同時に外します。ピンはCリングで留められているのでCリングプライヤーを使います。


※サービスマニュアルを見るとブレーキハンドルレバーを取り外す際は「必ず厚さ約4mmの厚紙を挿入すること」とあり、「厚紙を挿入しないで脱着作業を行うと、ラバーブーツおよびフロントストップランプスイッチのプランジャーが損傷する」などと怖いことが書いてあるのですが、管理人は特に何事もなく取り外せました。何をどうすれば損傷するんだ?
とりあえずこの作業はようやく終了ですね。


管理人はスイッチハウジングをクロームメッキの社外品に交換しました。
こいつはカバーの上面にボルトを出さないタイプで見た目が大変よろしく値段も5000円以内と破格の安さで管理人も大満足状態だった。
ところが交換してからブレーキがうまく効かなくなり原因も分からずディーラーに行ったところ、下から通すボルトがブレーキハンドルレバーと干渉しておりレバーが最後まで握り込めないことが判明した。
結局ボルトをうまいこと削って事なきを得たが、こんな単純なことに気づかないとは自分のアホさに悲しみが鬼なった。

